永遠のライバル”攻撃“と”見切り“。
“攻撃”も”見切り”も、どちらも同じ”1スロスキル”なので、武器や防具のスロットが微妙に余った時などに、
「“攻撃”で攻撃力を上げるのと、“見切り”で会心率を上げるのと、一体どっちが強いんだ!?」
と、悩んだ経験のあるハンターさんも多い事でしょう。実際、かなり分かりにくいんですよね…
しかし、もうそんな悩める日々とはおさらばです!
この記事では、”見切り”スキルのレベル別ダメージ増加率、”攻撃”スキルのレベル別ダメージ増加率、”見切り”と”攻撃”はどちらを付けるべきか、空きスロット数別の最適な”攻撃”と”見切り”の組合せなどについて、詳しく書いていきたいと思います。
あーもう、計算ややこしかったわーーー
“見切り”スキルのダメージ期待値増加率
ワールド時代よりも上方修正された”見切り”
まずは、計算が比較的簡単な、“見切り”スキルのダメージ期待値増加率から見ていきましょう。
お馴染みの”見切り“スキルは、アイスボーンから結構上方修正されています。
ワールド時代と比較してみると、
見切りLv | ワールド 会心率上昇量 | アイスボーン 会心率上昇量 |
Lv1 | +3% | +5% |
Lv2 | +6% | +10% |
Lv3 | +10% | +15% |
Lv4 | +15% | +20% |
Lv5 | +20% | +25% |
Lv6 | +25% | +30% |
Lv7 | +30% | +40% |
と、全レベルで会心率上昇量が増加。ワールド時代も、なかなかの強スキルだったと思うんですけどね。
“見切り”の会心率とダメージ増加率
それでは、さらに強くなったアイスボーン版見切りの、会心率上昇による、”ダメージ期待値増加率“を計算していきましょう。
まず、”会心“が発生すると、”物理ダメージが”1.25倍“になりますね。
つまり、会心率100%の場合、ダメージ増加率は”25%”に。後はそれぞれ割り算すれば良いだけなので、計算結果を一覧表にすると、
見切りLv | 会心率上昇量 | ダメージ増加率 |
Lv1 | +5% | +1.25% |
Lv2 | +10% | +2.5% |
Lv3 | +15% | +3.75% |
Lv4 | +20% | +5% |
Lv5 | +25% | +6.25% |
Lv6 | +30% | +7.5% |
Lv7 | +40% | +10% |
となります。
“Lv6 ⇒ Lv7″に上がる時の会心率上昇量だけは”10%”と、他よりも高くなっているのが特徴です。
続いて、やや計算が面倒な、”攻撃“スキルのダメージ期待値増加率を見ていきましょう。
“攻撃”スキルのダメージ期待値増加率
“攻撃”スキルのレベル別効果
“攻撃”スキルは、レベルによって、“基礎攻撃力”と”会心率”が上昇するスキルです。
スキルの効果は、
攻撃Lv | 基礎攻撃力 増加量 | 会心率 上昇量 |
Lv1 | +3 | |
Lv2 | +6 | |
Lv3 | +9 | |
Lv4 | +12 | +5% |
Lv5 | +15 | +5% |
Lv6 | +18 | +5% |
Lv7 | +21 | +5% |
となっています。
Lv4以降は、”会心率+5%“のボーナスも加わっていますね。
“攻撃”のレベル別ダメージ増加率
ここがややこしいポイントなのですが、”攻撃”スキルのダメージ増加率は、武器の元の攻撃力によって変わってしまいます。
そこで、マスターランク序盤から中盤でお世話になる、「鉱石素材系武器の最終強化」と、最終盤で作れる「ネルギガンテ素材系武器の最終強化」の二種類をピックアップして、計算していきましょう。
ちなみに、”鉱石素材武器”は、大体「クロムなんちゃら」、”ネルギガンテ素材系武器”は、大体「滅なんちゃら」と、名前が付いています。
さて、”表示攻撃力“は各武器種でバラバラでも、”基礎攻撃力(武器倍率)“に変換すると、同じ素材から出来ている武器の場合、面白い事に、全武器種でほぼ同じ数値になっています。
“鉱石素材系武器”と”ネルギガンテ素材系武器”の場合も、
ぐらいの数値に、多くの武器種がなっていました。
この辺りの計算については、前回の記事、”攻撃スキルのダメージ増加率考察|基礎攻撃力(武器倍率)と表示攻撃力って?“に詳しく書いてあります。
なので、今回はそこの計算は省略して、“攻撃”スキルのダメージ増加率計算の結果だけ拝借すると、
攻撃 スキルLv | 基礎攻撃力 増加量 | 会心率 上昇量 | ダメージ増加率 鉱石系(260) | ダメージ増加率 ネル系(290) |
Lv1 | +3 | +1.09% | +0.98% | |
Lv2 | +6 | +2.18% | +1.97% | |
Lv3 | +9 | +3.27% | +2.95% | |
Lv4 | +12 | +5% | +5.61% | +5.18% |
Lv5 | +15 | +5% | +6.71% | +6.17% |
Lv6 | +18 | +5% | +7.80% | +7.15% |
Lv7 | +21 | +5% | +8.89% | +8.14% |
となりました。
Lv3からLv4に上がる時には、”会心率+5%”のボーナスのおかげで、他のレベルよりもダメージ増加率が高くなっているのが特徴です。
それでは、いよいよ“見切り”と”攻撃”はどちらが強いのか、ダメージ増加率を比較していきましょう。
“見切り”と”攻撃”のダメージ増加率比較
“見切り”と”攻撃”のダメージ増加率比較表
ここまでの、“見切り”と”攻撃”のダメージ増加率計算の結果をまとめて比較すると、
スキルLv | 見切り | 攻撃 鉱石系(260) | 攻撃 ネル系(290) |
Lv1 | +1.25% | +1.09% | +0.98% |
Lv2 | +2.5% | +2.18% | +1.97% |
Lv3 | +3.75% | +3.27% | +2.95% |
Lv4 | +5% | +5.61% | +5.18% |
Lv5 | +6.25% | +6.71% | +6.17% |
Lv6 | +7.5% | +7.80% | +7.15% |
Lv7 | +10% | +8.89% | +8.14% |
となっています。
ご覧の様に、Lv1~Lv3までは、攻撃力に関わらず、“見切り”のダメージ増加率の方が”攻撃”を上回っています。
しかし、Lv4からは”攻撃”の方に”会心率+5%”のボーナスが加わるので、期待値は逆転。
鉱石素材系武器(基礎攻撃力260)の場合、Lv4~Lv6で”攻撃”が”見切り”を上回りますが、Lv6⇒Lv7での会心率上昇量が大きい“見切り”が、Lv7の時点で再逆転する結果となりました。
ネルギガンテ系武器(基礎攻撃力290)の場合は、Lv4で”攻撃”が”見切り”を上回るものの、Lv5で早々と逆転を許し、そのままLv7まで”見切り”有利となっています。
基礎攻撃力が上がるほど、掛け算系の”見切り”の方が有利になっていくのが分かると思います。
“見切り”と”攻撃”どちらを付けるべきか
以上の結果をふまえて、「“見切り”と”攻撃”のどちらか一方だけ」を付ける場合、どちらを付けるべきかを表にまとめると、
となりますね。
基礎攻撃力たった30の違いだけで、付けるべきスキルが変わってしまうという、なかなか面白い結果になっています。
それでは最後に、空きスロット数別に、“攻撃”と”見切り”を複合して、いくつずつ付ければ最適なのかの組合せについて、考察していきたいと思います。
空きスロット数別の最適な組合せ
先ほどは、”攻撃”と”見切り”を「どちらか一方だけ付ける場合」で比較してみましたが、ここからは、「“攻撃”と”見切り”を複合的に」使った場合、どの組み合わせがダメージ増加率が一番高くなるのかを、見ていきましょう。
これまで同様、武器の基礎攻撃力で期待値が変わってきますので、
- 鉱石素材系武器:基礎攻撃力260
- ネルギガンテ系素材武器:基礎攻撃力290
の二つのパターンに分けて、空きスロット数が1~14の場合について、全て計算してみましたので、ご覧ください。
なお、マイナス会心を含めて、元の武器の会心率は、いくつでも結果は同じになります。
鉱石素材系武器の最適な組合せ
まずは、基礎攻撃力260の、鉱石素材系武器の場合から見ていきましょう。
空きスロット数1~3の場合は、”見切り”の方がダメージ増加率が高いので、迷わず“見切り”のみを付けるのがおすすめです。
空きスロ数4~6の場合は、”攻撃Lv4以上で会心率+5%”のボーナスが付く関係で、「攻撃4+残りを見切り」にするのが最適解に。
そして、空きスロ数7以上の場合は、見切り7の期待値が高いので、「見切り7+残りを攻撃」とするのが最高のダメージ効率となっています。
最終的に、「攻撃7+見切り7」とした場合のダメージ増加率は、”+18.89%“となりました。
ネルギガンテ素材系武器の最適な組合せ
続いて、基礎攻撃力290の、ネルギガンテ素材系武器について見ていきましょう。
ダメージ増加率を計算してみると、意外な事に、基礎攻撃力の高いネルギガンテ素材系武器の場合でも、鉱石素材系武器の場合と全く同じで、
- 空きスロ数1~3:見切りのみ
- 空きスロ数4~6:攻撃4+残りを見切り
- 空きスロ数7以上:見切り7+残りを攻撃
の組合せが、最高のダメージ増加率という結果になりました。
「攻撃7+見切り7」にした場合のダメージ増加率は、やや落ちて”+18.14%“となりました。
まとめ
前回に続き、またまたややこしい記事を最後までお読みいただき、ありがとうございました。
どちらも1スロスキルで、気軽に付けられる”攻撃”と”見切り”。
例えば、防具のスキル等で、「攻撃×2 見切り×2」が既に付いている場合、空きスロット数が1つの場合は”見切り(達人珠)×1“を付ける方が有利に。逆に、空きスロット数が2つの場合は、”攻撃(攻撃珠)×2“を付ける方が有利となってきます。
この様に、攻撃と見切りは、”どちらか一方だけ付ける“のではなく、”空きスロット数に応じて複合的に使い分ける“のが最適だと思います。
「小難しい話はちょっと…」という方は、とりあえず、
だけ覚えておいてもらえば良いと思います。
“鉱石素材系武器”と”ネルギガンテ素材系武器”で同じ結果になりましたので、マスターランクのほとんどの武器は、このパターンでOKでしょう。良かったら、スキル構成で悩んだ時の参考になさってくださいませ。
また、”超会心”や”会心撃【属性】”が付いている場合や、”会心が発生しないダメージ源”がある場合などは、最適な組合せは変わってきますので、ご注意を!
その辺りも含めて、「色々な攻撃系スキルのダメージ上昇率」についての記事も、書けたらいいなと思いつつ、絶対時間ないよな…と思う今日この頃でした(笑)
モンハンライズ(MHRise)版「攻撃vs見切り」の記事もできましたよ~!