モンスターハンターワールドアイスボーンから追加された、新スキル”冰気錬成(ひょうきれんせい)“
今作の看板モンスター”イヴェルカーナ”の防具である”ラヴィーナシリーズ“を、4部位以上装備する事で発動するシリーズスキルです。
ダメージの上昇量は、なんと最大1.3倍!!
スキル構成的に大剣適正が高く、旧来の”抜刀大剣“の立ち回りがかなりやり易くなりました。
ちなみに、冰気錬成の倍率は3パターンある事が判明したので、追記してあります。
この記事では、冰気錬成の特徴とゲージシステム、物理攻撃力と属性攻撃力上昇量、3パターン有った冰気錬成倍率、攻撃時のゲージ減少量&回復までの時間、大剣の抜刀溜め3からの連携ダメージ比較などについて、詳しく解説していきたいと思います。
長文になりましたが、めげずにお読みくださいませ。
※なんと、モンハンライズ:サンブレイクでもイヴェルカーナ実装と共に冰気錬成も復活するみたいですね!
冰気錬成(ひょうきれんせい)スキルとは
イヴェルカーナ装備のシリーズスキル”冰龍の神秘“には、2部位で発動の”会心撃【属性】“と、4部位で発動する”冰気錬成“の二種類があるのですが、今回取り上げるのは”冰気錬成”です。
冰気錬成のスキル説明文では、”納刀中、徐々に冰気が高まり、攻撃力が強化される。近接攻撃が当たる度/矢・弾を発射する度、冰気が失われていく。“となっています。
しかし、実はこのスキル説明文は結構不十分で、
- 物理攻撃力だけではなく属性攻撃力もUPする
- 抜刀中でも冰気錬成ゲージが溜まっていく
のが、分かりにくいと思います。てか、完全に書いてないですよね(笑)
まずは、冰気錬成に特徴的な”ゲージシステム“について解説していこうと思います。
冰気錬成のゲージについて
この切れ味ゲージの右側にある杖みたいなのが、”冰気錬成ゲージ“です。一応、Lvの数字を付けておきました。
現在は満タンの状態ですが、ゲージが減っていくと、右から徐々に光が失われていきます。
薄く縦の区切り線が見えると思いますが、冰気の溜まり具合は、“Lv0~Lv3″の4段階。
ゲージが溜まって冰気錬成ゲージが一段階UPする度に、武器が青く光ってカッコいいですよ!
ちなみに、Lv0とLv3の部分は、やや短くなっている様です。
続いて、冰気錬成でどれぐらい攻撃力が上昇するのか、検証していきます。
冰気錬成の物理攻撃&属性攻撃ダメージの上昇量
大剣での冰気錬成の物理攻撃ダメージ上昇量の検証
攻撃力上昇量については、トレーニングエリアの柱をぶっ叩いて、検証してみました。
使用武器は、大剣の「ジャグラスデスクロウⅡ:攻撃力1248」です。爪護符所持と、抜刀術【技】Lv3、無属性強化スキルだけ発動させてあります。
抜刀斬りと抜刀溜斬り溜め3のダメージと、冰気錬成の上昇倍率一覧がこちらです。
抜刀斬り | 抜刀溜め3 | 倍率 | |
冰気Lv3 | 237 | 544 | 1.3 |
冰気Lv2 | 210 | 481 | 1.15 |
冰気Lv1 | 192 | 439 | 1.05 |
冰気Lv0 | 182 | 418 | 1.0 |
計算してみた所、冰気錬成Lv3時の攻撃力上昇量は、なんと驚異の”1.3倍”でした!
ワールド時代までの火事場スキルLv5と同等の倍率が、ノーリスクで手に入ると考えれば、相当強いですよね。ちなみに、火事場の倍率はアイスボーンから、最大1.15倍に減ってしまったみたいです。
冰気錬成レベル2は1.15倍。レベル1で1.05倍です。
会心率で言うと、1.15倍は会心率60%、1.05倍は会心率20%と同等なので、レベル2ぐらいまでを維持できれば、相当強そうです。
冰気錬成ゲージLv0の状態はつまり、冰気錬成の発動しない他の防具を装備している時と同じです。
冰気錬成の属性攻撃ダメージ上昇量の検証
ついでに、属性攻撃にも冰気錬成が乗るのかも検証してみました。
使用武器は、大剣の「瞬間レイトウ本マグロ:攻撃力1152 氷属性値690」です。爪護符所持と、抜刀術(技)Lv3だけ発動させています。
抜刀斬り | 抜刀溜め3 | 倍率 | |
冰気Lv3 | 257 | 551 | 1.3 |
冰気Lv2 | 227 | 488 | 1.15 |
冰気Lv1 | 208 | 446 | 1.05 |
冰気Lv0 | 198 | 424 | 1.0 |
トレモの柱をマグロでペチペチ殴ってみると、ご覧の様に、属性込みの場合でも冰気錬成ゲージLv3の状態では、ダメージが1.3倍になっていました。
物理攻撃ダメージが1.3倍になるのは先ほど検証しましたので、これで、属性攻撃力も1.3倍になることが証明されました。
Lv2とLv1でも、物理攻撃の場合と同様に、それぞれ”1.15倍“及び”1.05倍“となりました。
もし冰気錬成が物理攻撃ダメージだけに乗ってしまったら、またワールド時代の様に、無属性オンリーになるじゃないかと少々心配していたので、安心しました。
ちなみに、砲撃やビンダメージなどの、間接的なダメージには、冰気錬成は乗りませんので、ご注意を!
てか、無撃ジャグラスよりダメージ高いって、マグロ大剣何気に強いですよね。
マグロ大剣上下逆さに持って、”マグロランス”にしてツノで突いた方が強そうな気もしますが(笑)
追記:冰気錬成の倍率は3パターンあった!
当初は、冰気錬成の倍率は「1.3倍 ⇒ 1.15倍 ⇒ 1.05倍」のパターンだけだと思っていたのですが、詳しく検証してみた結果、なんと3パターンもある事が判明しました。
検証結果だけ書きますと、
となっていました。
Lv3が強い、「1.3倍 ⇒ 1.15倍 ⇒ 1.05倍」のパターンは、”大剣とハンマー“のみ。むしろ少数派だったんですね~
他のほとんどの武器種は、「1.25倍 ⇒ 1.2倍 ⇒ 1.05倍」のパターンとなっていました。こちらの方が、冰気錬成Lv2の倍率が高くて、使い易そうです。
唯一このパターンに当てはまらないのが、”ヘビィボウガン“で、倍率は「1.3倍 ⇒ 1.2倍 ⇒ 1.1倍」と、最も優遇されたものでした。
「しかしヘビィで冰気錬成使えるかな…?」と思っていたら、何やら”抜刀ヘビィ“という、”冰気錬成+抜刀術【技】“を使った面白いビルドもある様ですね。ヘビィボウガンは元々クラッチ武器攻撃が強めなので、なかなかのダメージが出る様ですよ!
クラッチからの武器攻撃の強さについては、良かったら”クラッチクロー武器種ダメージランキング&有効な使い方解説“の方をご覧くださいませ。
さて続いて、冰気錬成ゲージの減り方と回復速度について見ていきましょう。
冰気錬成ゲージの減少と回復時間について
冰気錬成ゲージが空になるまでの攻撃回数
冰気錬成ゲージは、”近接攻撃ヒット or 弓・弾の発射“によって減少していきます。
調べてみると、ゲージ満タンから空になるまでの攻撃回数には、武器種毎に結構な違いがある事が分かりました。
手数が多い双剣と弓の攻撃可能回数が特に多く、ゲージが空になるまでにそれぞれ25回と30回攻撃できました。
逆に、一撃の重い大剣は、5回攻撃しただけでゲージが空に。大剣は、一撃でギリギリLv2に落ちる感じです。
他の武器種は、大体みんな同じで”10~13回程度”の攻撃でゲージが空になりました。基本のヒット&アウェイ戦法で納刀回数を多くすれば、意外と色んな武器種で冰気錬成を有効活用できそうな気がします。
納刀必須を逆手に取って、“怪力の丸薬”を飲みまくるパワープレイなんてのも面白そうですね。
冰気錬成ゲージが溜まるまでの時間
続いて、冰気錬成ゲージが空の状態から、満タンになるまでの秒数を検証してみました。
最初にも書きましたが、冰気錬成ゲージは、時間はかかりますが納刀中だけではなく、抜刀中にも溜まります。
そこで、”納刀時”と”抜刀時”それぞれの、”ゲージ0から満タンになるまでの秒数“を測ってみました。残念ながら、集中スキルは乗りません。
手動で測っているので多少のバラツキはあったのですが、どうも、
- 納刀時は回復が遅いが、抜刀時に速いグループ
- 納刀時は回復が速いが、抜刀時に遅いグループ
の二つにきれいに分類できそうだったので、誤差は省略して切りの良い秒数に統一しておきました。
結果がこちらです。
納刀時の秒数は、どうしても”抜刀⇒納刀”に多少時間がかかり、完璧には測定できませんでしたので、ご参考程度でお願いします。
こうして見てみると、”一撃が重い武器種は納刀時6秒・抜刀時33秒“、”一撃が軽い武器種は納刀時3秒・抜刀時66秒“になっている傾向がありそうです。”モンスターに傷を付けやすい武器種”と比べると、ランスとガンランスが入れ替わっているだけですね。
どちらのグループでも、抜刀時に比べて納刀時のゲージ回復速度は格段に速いので、冰気錬成を使う場合は、頻繁に納刀する様に意識すると良いと思います。
特に、納刀時3秒満タングループの武器種は、本当に納刀さえすればあっという間にゲージが満タンになる感じでした。
ちなみに、太刀の居合構えの“特殊納刀”中は、普通の納刀状態と同様にゲージが3秒で回復します。ハンマーの溜め中も、抜刀時の速度でゲージが回復します。
大剣の溜め中は回復しないのに、ずるいじゃないですか…
強い抜刀大剣が帰って来た!
冰気錬成は大剣との親和性高し
冰気錬成は他の武器種でももちろん有効ですが、最高に相性が良いのは、間違いなく大剣でしょう。実際は、ラヴィーナαとβを混合し、他の防具と合わせて使っていく感じになるのですが、装備構成に関しては、また次の記事で書こうと思っています。
ワールドで真溜め斬りの”儀式”を強要されて、筆者を含めた大剣使い達は、相当フラストレーションを溜めていたと思います。やっぱり、モンスターの振り向きに合わせて、 抜刀溜め3ぶち当てたいですもんね!
※2020年10月の歴戦王イヴェルカーナの追加により、ラヴィーナγシリーズも追加されました。
抜刀溜め3からの連携ダメージ比較
強溜め3を含む連携ダメージ比較
まずは、錬成ゲージ満タンからの”抜刀溜め3⇒強溜め3⇒真溜め3“のダメージを、トレモ柱で検証してみます。何か昨日ぐらいからトレモしかやってない気が…(苦笑)
使用武器は、先程と同じで、大剣の「ジャグラスデスクロウⅡ:攻撃力1248」。爪護符所持と、抜刀術(技)Lv3、無属性強化スキルだけ発動させてあります。
冰気錬成のレベルと、比較の為に冰気錬成が発動しない装備でも試しています。
大体分かると思いますが、表の上から順番に、攻撃がヒットしていきます。
結果は、
冰気ありダメージ | 冰気Lv | 冰気なしダメージ | |
抜刀溜め3 | 544 | 3 | 418 |
強溜め3 | 458 | 2 | 398 |
真溜め初撃 | 77 | 2 | 67 |
真溜め3 | 868 | 1 | 803 |
合計 | 1922 | 1686 |
でした。
冰気Lvは、それぞれ3⇒2⇒2⇒1と落ちていき、総ダメージは1922でした。
冰気錬成なしの場合に比べて、1.14倍のダメージになっています。最後の真溜め3が、冰気Lv1に落ちてしまうのがやや残念。
“抜刀会心+冰気錬成Lv3の1.3倍”の乗った、抜刀溜め斬り3はやはり強いですね~ 強溜め3を、軽く抜いちゃってます。
集中無しの場合のコンボ総時間は14秒で、DPSは137.3になりました。
強化撃ちを挟む連携ダメージ比較
続いて、”抜刀溜め3⇒石ころ強化撃ち⇒真溜め3“の場合も見ていきます。他の条件は、先程と同じです。
結果は、
冰気ありダメージ | 冰気Lv | 冰気なしダメージ | |
抜刀溜め3 | 544 | 3 | 418 |
強化撃ち(石ころ) | 39 | 39 | |
真溜め初撃 | 77 | 2 | 67 |
真溜め3 | 923 | 2 | 803 |
合計 | 1583 | 1327 |
でした。
冰気Lvは、それぞれ3⇒2⇒2となり、真溜め3までLv2をギリギリ維持できています。
総ダメージは1583で、冰気錬成なしの場合に比べて1.19倍のダメージに。コンボ総時間は10秒でしたので、DPSは158.3でした。
強溜め3か強化撃ちか、どちらを選ぶべき?
基本的には、モンスターの行動や隙次第なので、両方使い分けていく感じになると思います。
ただ、強化撃ちを挟む方が、DPSが高く、方向も変えられて便利そうですね。強化撃ちの弾をもっと強力な物にすれば、ダメージはさらに上がるでしょう。粘着石とか、ホント強いですから。
意外とダメージソースにもなる強化撃ちについては、”実は大樽G並み!?スリンガー強化撃ちダメージランキング“の方に詳しくまとめてありますので、良かったらお読みください。
この行動は冰気錬成ゲージ減る?減らない?
最後に、冰気錬成ゲージが変動するかどうか微妙な大剣の行動についても解説しておきます。
まず、溜め斬りの溜め中は、冰気ゲージは全く変動しません。増えてくれても良かったんやで…
タックルには、冰気ゲージ倍率が乗りますが、残念ながらゲージも減少してしまいます。
強化撃ちには冰気錬成倍率がそもそも乗らないので、ゲージの変動もありません。
また、大剣はクラッチからの△武器攻撃の機会が比較的多いと思いますが、多段ヒットなので一発でゲージが空になるのでご注意を!
クラッチクローのダメージなどについては”クラッチクロー武器種ダメージランキング&有効な使い方解説“にまとめてあります。
まとめ
なかなかの長文を、最後までお読みいただき、ありがとうございました。
筆者を含めた、昔ながらの大剣好きハンター達にとって、ワールドは苦難の時代だったのではないでしょうか。真溜めは当たれば気持ち良いですが、そこまでの”儀式”が長すぎましたよね。
イヴェルカーナのラヴィーナ装備の登場で、また楽しい抜刀大剣が帰って来ました!
真溜め斬りも相変わらず強いので、両方使っていく感じがベストだと思います。
スリンガー強化撃ちの実装で、真溜め斬りに関しても、かなり使い易くなりましたからね。
その辺りの大剣の真溜め斬り連携については、”大剣真溜め斬りループは”なぎ払い⇒強化撃ち”がおすすめ!“の記事に書いています。
今回は、本当はラヴィーナ装備のおすすめ防具やスキル構成などについても書きたかったのですが、長くなり過ぎたので、一旦終わりとしました。
防具やスキル構成については、”冰気錬成(ひょうきれんせい)用おすすめ装備とスキル構成~大剣・弓・汎用~“に詳しくまとめましたので、ぜひお読みくださいませ。